グレートピレニーズとサモエドの違いは?見分け方3つと飼いやすさを比較

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グレートピレニーズとサモエドの違いは?見分け方3つと飼いやすさを比較

真っ白でふわふわの大きな犬を見かけて、「あれはサモエド? それともグレートピレニーズ?」と迷ったことはありませんか。どちらも白い被毛の大型犬なので、写真だけだと本当に見分けがつきにくいですよね。

でも実は、この2犬種は大きさ・耳・尻尾の3か所を見るだけで、すれ違いざまでも見分けられます。この記事では公式の犬種標準にあたって、見た目の違いから性格・飼いやすさまで、迎える前に知っておきたいことを順番にまとめました。

この記事でわかること
  • グレートピレニーズとサモエドを3秒で見分ける方法
  • ジャパンケネルクラブの犬種標準で比べた体の大きさの違い
  • よく見かける「体重45〜60kg」が公式の基準ではない理由
  • 性格・吠え方・留守番・お手入れの手間はどう違うのか
  • どちらが自分の暮らしに合うかを選び分けるチェックリスト
目次

グレートピレニーズとサモエドの違いは「大きさ・耳・尻尾」で見分けられる

グレートピレニーズとサモエドの違いは「大きさ・耳・尻尾」で見分けられる

グレートピレニーズとサモエドの違いは、体が一回り以上大きく耳が垂れているのがグレートピレニーズ、それより小さく耳がピンと立っているのがサモエドです。尻尾も、グレートピレニーズは下に垂らし、サモエドは背中に乗せるように巻き上げます。

すれ違ったときに使える3秒の見分け方

散歩中にすれ違うくらいの短い時間なら、次の順番で見るといちばん早いです。上から順に、離れていても判別しやすい特徴になっています。

  1. 大きさ/飼い主さんの腰より背中が高ければグレートピレニーズ、腰より低ければサモエド
  2. /三角に立っていればサモエド、頭にぺたんと付いて垂れていればグレートピレニーズ
  3. 尻尾/背中に乗っていればサモエド、後ろに下がっていればグレートピレニーズ

迷ったときは耳を見るのがいちばん確実です。体の大きさは子犬か成犬かで印象が変わりますが、耳の形は成長しても変わらないからです。

子犬のうちはどちらも真っ白な毛玉なので、大きさだけで判断すると間違えやすいですよ。

グレートピレニーズとサモエドの違い早見表【公式の犬種標準で比較】

血統書を発行している一般社団法人ジャパンケネルクラブのグレート・ピレニーズの犬種標準同じくサモエドの犬種標準を、2026年8月24日時点で確認して並べました。ネットでよく見る「性格が穏やか」といった表現ではなく、公式に書かれている言葉そのままで比べています。

項目グレートピレニーズサモエド
原産国フランスロシア北部及びシベリア
用途山地での家畜の群れの警護そりを引く犬、家庭犬
一般外貌「巨大で、堂々として、頑丈な体躯」「中型で、上品で、ホワイトの北極地方のスピッツ」
性格の記載「独立心が強く率先して行動する傾向」「たいへん社交的なのでガード・ドッグとして用いることは出来ない」
体高(牡)70〜80cm57cm(上下3cm以内のずれは許容)
体高(牝)65〜75cm53cm(上下3cm以内のずれは許容)
体重の規定記載なし記載なし
毛色白のほか、頭部・耳・尾の付け根にグレーや薄いイエロー、オレンジの斑が入るものも認められるピュア・ホワイト、クリーム、白にビスケット色。薄いブラウンは認められない
出典:一般社団法人ジャパンケネルクラブ 犬種標準(2026年8月24日確認)

この表を見ると、2犬種の違いが見た目だけの話ではないことがわかります。もともと任されていた仕事が「群れを守る番犬」と「そりを引く相棒」で正反対で、その差が体つきにも性格にも出ているのです。

グレートピレニーズとサモエドの体格の違い【公式の基準は体高だけ】

グレートピレニーズとサモエドの体格の違い【公式の基準は体高だけ】

体格の違いは体高で比べるのが正確です。犬種標準に数値が定められているのは体高だけで、体重については両犬種とも規定がありません。

体高の差は最大で26cmある

犬種標準の数値をそのまま当てはめると、牡のサモエドは54〜60cm、牡のグレートピレニーズは70〜80cmです。小さめのグレートピレニーズと大きめのサモエドが並べば差は10cmですが、逆の組み合わせなら26cmも開きます。

体高とは、地面から肩の高さまでを垂直に測った長さのことです。26cmの差というのは、大人と小学校低学年の子どもくらいの身長差だと思うとイメージしやすいかもしれません。

比べ方グレートピレニーズサモエド
牡の体高70〜80cm54〜60cm10〜26cm
牝の体高65〜75cm50〜56cm9〜25cm
ジャパンケネルクラブの犬種標準の数値から算出(2026年8月24日確認)

よく見かける「体重45〜60kg」は公式の基準ではない

グレートピレニーズは45〜60kg、サモエドは16〜30kgという数字をよく見かけます。ただしこれは飼育の現場で使われている目安であって、犬種標準に書かれている数値ではありません(2026年8月24日確認)。

この違いは、迎えたあとに意外と効いてきます。「うちの子は50kgないから小さいのかな」と心配になっても、そもそも公式に決められた体重の基準がないので、比べる相手は他の犬ではなく愛犬自身の体型だからです。

体重が適正かどうかは、肋骨を手で触ったときにうっすら骨を感じられるか、上から見て腰にくびれがあるかで見ます。数値より体つきを見るほうが確実で、気になるときは健康診断のついでに獣医師に確認してもらうと安心です。

サモエドは公式には「中型」と書かれている

サモエドが大型犬なのか中型犬なのかは、情報源によって答えが割れます。犬種標準の一般外貌には「中型で、上品で、ホワイトの北極地方のスピッツである」と書かれています(2026年8月24日確認)。

一方でグレートピレニーズは「巨大で、堂々として、頑丈な体躯である」という書き出しです。同じ「白い大きな犬」でも、公式の位置づけそのものが違うわけですね。

この差はペット保険や賃貸物件の犬種区分にも関わってきます。サモエドは中型犬として扱う会社もあれば大型犬として扱う会社もあるので、申し込む前に各社の区分を確認するのが確実です。

子犬のうちは体の大きさで見分けられない

子犬の写真だと、この2犬種はほとんど区別がつきません。生後2〜3か月の時点では、どちらも真っ白な毛玉のような姿をしているからです。

さらにやっかいなのが、体が大きくなるまでのスピードが違うことです。大型犬ほど成長期が長い傾向があり、グレートピレニーズは体が完成するまで1年半から2年ほどかかることも珍しくありません。

つまり生後半年ごろは、成長途中のグレートピレニーズと、ほぼ大人サイズのサモエドが同じくらいの大きさに見える時期があるということです。子犬の写真で迷ったときこそ、耳と尻尾を見てください。

成長期が長いことは、迎えたあとの生活にも関わります。骨や関節ができあがるまでは、階段の上り下りやフローリングでの急な方向転換を減らしてあげたい時期が続くからです。

日本の住まいで感じるサイズ感の違い

数字よりも暮らしで実感しやすいのは、立ち上がったときの高さです。体高70cm台のグレートピレニーズが後ろ足で立つと、成人の目線の高さまで顔が来ます。

キッチンの調理台やダイニングテーブルの上は、どちらの犬種でも届く高さだと考えておいたほうが安全です。特にグレートピレニーズは、座ったままでもテーブルの天板に顎が乗ります。

グレートピレニーズとサモエドの見た目の違いは5か所に出る

グレートピレニーズとサモエドの見た目の違いは5か所に出る

見た目の違いは、耳・尻尾・毛色・顔立ち・毛質の5か所に集中しています。どれか1つでも確認できれば、写真からでもほぼ判別できます。

耳は立ち耳か垂れ耳か

サモエドは先が少し丸みを帯びた三角の立ち耳で、頭の上のほうに付いています。グレートピレニーズは小ぶりな三角の耳が頭の横に垂れ、頭にぴったり沿うように付きます。

横顔で見ると差がはっきりします。サモエドは耳が輪郭の外にはみ出しますが、グレートピレニーズは輪郭の中に収まって見えます。

尻尾は背中に乗るか下がるか

サモエドの尻尾は根元から巻き上がり、背中や腰に乗せるように付きます。グレートピレニーズの尻尾は長い飾り毛をまとって下に垂れ、機嫌がいいときだけ背中の高さまで上がります。

後ろ姿の写真しかないときは、この尻尾の位置がいちばんの手がかりになります。耳が見えない角度でも判別できるからです。

毛色は「白だけ」か「斑が入るか」

ここは公式の記載がはっきり分かれるところです。グレートピレニーズは、頭部・耳・尾の付け根にグレーや薄いイエロー、オレンジの斑が入るものも毛色として認められています(2026年8月24日確認)。

対してサモエドは、ピュア・ホワイトかクリーム、白にビスケット色が入るものまでで、薄いブラウンは認められないと明記されています。つまり顔や耳にはっきりした色の斑がある白い大型犬なら、サモエドではなくグレートピレニーズの可能性が高いということです。

ただし色だけで断定はできません。サモエドにも首や尻尾に薄いクリーム色が差す個体はいますし、グレートピレニーズにも全身が真っ白な個体はいます。

顔立ちとサモエドスマイル

サモエドはアーモンド形の目と、きゅっと上がった口角が特徴です。笑っているように見えるこの表情は「サモエドスマイル」と呼ばれています。

グレートピレニーズは鼻が大きく、口の横の唇が少し垂れています。彫りの深い落ち着いた顔つきで、じっとこちらを観察するような目線が印象的です。

毛質と抜け毛の出方の違い

どちらも上毛と下毛が二重になったダブルコートで、換毛期には驚くほど毛が抜けます。ただし毛の質が違うため、お手入れの大変さの種類が変わります。

サモエドの毛は柔らかくふんわりしていて、ややウェーブがかっています。そのぶん絡まって毛玉になりやすく、耳の後ろや脇、内股は毎日ほぐしてあげる必要があります。

グレートピレニーズの毛は直毛に近く、毛玉にはなりにくい傾向です。ただし1本あたりが長く量も多いので、抜けたときの床の毛の量はこちらのほうが多く感じられます。

毛玉に悩むならサモエド、床の毛の量に悩むならグレートピレニーズ、と覚えておくと選びやすいですよ。

グレートピレニーズとサモエドの性格の違いは「任されてきた仕事」から生まれている

グレートピレニーズとサモエドの性格の違いは「任されてきた仕事」から生まれている

性格の違いは、番犬として育てられたグレートピレニーズと、人と一緒に働いてきたサモエドという歴史の差から来ています。どちらも傾向であって、実際には個体差があります。

サモエドは公式に「番犬には使えない」と書かれている

犬種標準の習性・性格の欄には、サモエドについて「友好的で、開放的、注意深く、活き活きとしている」「たいへん社交的なのでガード・ドッグとして用いることは出来ない」と書かれています(2026年8月24日確認)。

「番犬にならない」ことが犬種の説明としてはっきり書かれているのは、かなり珍しいことです。知らない人にもしっぽを振ってしまうくらい人が好き、と理解しておくとイメージが合います。

裏を返せば、家族と離れる時間が長いとさみしさをためやすい犬種でもあります。留守番が続く暮らしだと、吠えや家具をかじる行動につながることがあります。

グレートピレニーズは自分で判断して動くタイプ

グレートピレニーズについては「力強く敏捷であり、また穏やかで護衛するものに対する意識が高い」「独立心が強く率先して行動する傾向があり、主人に対して、いくぶんかの自己の判断を要求する」と書かれています(2026年8月24日確認)。

山で家畜の群れを預かる仕事は、飼い主がそばにいない時間が長いものです。自分で危険を判断して動く必要があったため、指示を待つより先に考える性質が残っているのですね。

これは「言うことを聞かない」のとは少し違います。納得できれば従うけれど、理由がわからない指示には従わないことがある、という感覚に近いです。

吠え方・留守番・多頭飼いの違い

暮らしに直結する3つの場面で比べると、傾向の差がわかりやすくなります。どちらも社会化のしつけ次第で変わる部分です。

場面グレートピレニーズの傾向サモエドの傾向
吠え方物音や来客に反応して警戒吠えが出やすい。声が大きく低い要求や喜びで吠えることが多い。遠吠えをする子もいる
留守番比較的落ち着いて待てる傾向さみしさをためやすく、長時間は不向き
多頭飼い慣れるまで時間がかかることがあるほかの犬とも打ち解けやすい傾向
初対面の人距離を取って様子を見る自分から近づいていく

子どもや先住のペットとの相性

どちらも子どもに対しては穏やかに接する傾向があるといわれます。ただし性質の出方が違うので、気をつける場面が変わります。

サモエドは一緒に遊びたがるタイプなので、はしゃいだ勢いで小さな子どもを押し倒してしまうことがあります。悪気はなくても体重があるぶん、遊ぶときは大人が見ている場面に限るのが安全です。

グレートピレニーズは見守るタイプで、子どものそばに静かに寄り添うことが多いといわれます。一方で守ろうとする気持ちが強く出ると、来客や友だちに対して警戒することがあります。

先住の猫や小型犬がいる場合は、どちらの犬種でも体格差そのものが危険になり得る点を先に考えておいてください。相性がよくても、寝返りを打っただけで下敷きにしてしまう大きさだからです。

しつけの入り方の違い

サモエドは人と一緒に何かをするのが好きなので、ごほうびや声かけを使ったしつけがよく入ります。ただし頑固な面もあり、飽きるとぱたりと動かなくなることもあります。

グレートピレニーズは同じ指示を繰り返すより、生活のルールとして一貫させるほうが伝わります。家族全員が同じ対応をすることが、この犬種ではとくに大事になります。

どちらも成犬になると力が非常に強く、興奮して飛びついただけで人が転倒することがあります。子犬のうちから、飛びつかない・引っ張らないの2つは必ず教えておきたいところです。

似た顔立ちの犬種で迷ったときの考え方は、柴犬と秋田犬の違いをまとめた記事でも同じように整理しています。

グレートピレニーズとサモエドはどっちが飼いやすい?暮らし方で選ぶ

グレートピレニーズとサモエドはどっちが飼いやすい?暮らし方で選ぶ

どちらが飼いやすいかは、住まいの広さと家にいる時間で決まります。運動量を確保できるならサモエド、静かに見守れる環境と広さがあるならグレートピレニーズが合いやすい傾向です。

住まいと運動量で比べる

サモエドはそりを引いてきた犬種なので、体を動かす欲求が強めです。1日2回、合わせて1時間以上の散歩に加えて、走れる場所での運動があると落ち着きやすくなります。

グレートピレニーズは走り回るより見張っている時間が長いタイプです。ただし体が大きいぶん、1日2回・各30分から1時間ほどの散歩は必要になります。

住まいで先に確認したいのは、犬が向きを変えられる幅があるかどうかです。廊下や玄関で体を回せないと、日常のちょっとした移動がストレスになります。

お手入れの手間で比べる

ブラッシングはどちらも毎日が基本です。換毛期には1日2回に増やしても追いつかないことがあります。

シャンプーは体が大きいぶん、自宅だと乾かすだけで1時間以上かかることもあります。大型犬を受け入れているトリミングサロンは数が限られるので、迎える前に近くのサロンが対応しているか確認しておくと安心です。

1か月にかかる費用の考え方で比べる

費用でいちばん差が出るのは食費です。体重がおおよそ2倍違えば、必要なフードの量も2倍前後になると考えておくと見積もりを立てやすくなります。

フードだけでなく、おやつ・トイレシート・シャンプー剤など、量を使うものはすべて連動して増えます。大型犬用のケージやベッドも、小型犬用より価格帯が上がります。

費目体の大きさで変わるか見積もりのしかた
フード代変わる体重比でおおよそ換算する。グレートピレニーズはサモエドの約2倍が目安
トリミング代変わる大型犬料金になる。対応サロンの有無を先に確認
医療費変わる薬は体重で用量が決まるものが多く、体が大きいほど高くなる
犬の登録・狂犬病予防注射変わらない金額は市区町村で決まっている。窓口またはお住まいの自治体のサイトで確認
ペット保険変わる犬種区分によって保険料が変わる。サモエドの区分は会社ごとに確認

動物病院・預け先・車での移動で比べる

意外と見落とされがちなのが、犬を「運ぶ」場面の違いです。体重が2倍近く違うと、抱き上げられるかどうかという決定的な差が出ます。

サモエドは、いざというときに大人2人でなんとか抱えられる体重帯です。グレートピレニーズになると成人2人でも簡単ではなく、けがをして歩けなくなったときの搬送方法を先に考えておく必要があります。

車での移動も同じです。後部座席に体を伸ばして横になれるかを、迎える前に手持ちの車で確認しておくと安心できます。

預け先も先に探しておきたいところです。ペットホテルやトリミングサロンは大型犬の受け入れに上限を設けていることがあり、旅行や入院のときに困らないよう、対応してもらえる場所を1つ確保しておくと心強いですよ。

迷ったときの選び分けチェックリスト

次の項目に、そのまま「はい」と答えられるかどうかで考えてみてください。どちらも当てはまらない場合は、迎える時期を見直すサインかもしれません。

サモエドが合いやすい人

  • 家に人がいる時間が長く、留守番は短く済む
  • 毎日1時間以上の散歩を続けられる
  • 毛玉ができやすい毛を、毎日ほぐす時間が取れる
  • 知らない人にも寄っていく犬でも困らない環境である

グレートピレニーズが合いやすい人

  • 50kg前後の犬が生活できる広さと動線がある
  • 低く大きな声で吠えても、近隣に響きにくい住環境である
  • 家族全員がしつけの方針をそろえられる
  • 成犬の力に対応できる体力のある人が世話をできる

大型犬を迎える覚悟については、ボルゾイがかわいそうと言われる理由をまとめた記事でも同じ視点で整理しているので参考になります。

グレートピレニーズとサモエドを迎える前に知っておきたいこと

グレートピレニーズとサモエドを迎える前に知っておきたいこと

2犬種に共通する最大の課題は、日本の夏をどう越えるかです。どちらも極寒の地で育った犬種で、暑さと湿気にはとても弱いという共通点があります。

どちらも日本の夏がいちばんの難関

厚いダブルコートは寒さを防ぐためのもので、熱がこもりやすい構造です。室内飼育を基本にして、夏場はエアコンをつけっぱなしにする前提で考えておく必要があります。

散歩は日が昇る前と沈んだあとに切り替えます。アスファルトは日が落ちても熱が残るので、手の甲を5秒当てて熱ければ見送るのが安全です。

被毛が暑そうだからと短く刈り込むのは、この2犬種ではおすすめされないことが多い方法です。上毛が日差しを遮る役割をしているうえ、刈ると毛質が戻らなくなることがあります。

気をつけたい病気は共通するものが多い

大型犬に共通して知られているのは、股関節形成不全と胃捻転です。どちらの犬種でも名前が挙がります。

胃捻転は、食後すぐに激しく動くと起こりやすいとされています。食事は1日2回以上に分け、食後1時間ほどは静かに過ごさせるのが基本の予防です。

ここに挙げたのは一般的に知られている傾向で、診断ができるものではありません。そわそわして落ち着かない、お腹が張っている、吐こうとするのに出ないといった様子が見られたら、早めに動物病院で相談してください。

子犬の価格と迎え方(里親という選択肢も)

どちらも国内の飼育頭数が多い犬種ではないため、ペットショップの店頭で出会う機会は多くありません。ブリーダーを探すか、予約して待つ形が中心になります。

価格は血統や親犬の状況によって幅があるため、ここで具体的な金額を断定はできません。実際の価格は、複数のブリーダーの掲載情報を並べて比べるのが確実です。

相場より極端に安い場合は、理由を必ず確認してください。あわせて、大型犬は保護団体や譲渡会でも家族を探していることがあるので、里親として迎える道も選択肢に入れておくと出会いの幅が広がります。

迎える前に確認しておきたい5つのこと

子犬に会いに行く前に済ませておくと、迎えたあとの慌ただしさがぐっと減ります。どれも当日には解決できないことばかりです。

  1. 住まいの条件/賃貸や分譲マンションなら、飼育できる犬の大きさ・体重の上限を規約で確認する
  2. かかりつけ医/大型犬を診てもらえる動物病院を探し、診療時間と夜間の受け入れ先を控えておく
  3. お手入れの受け皿/大型犬に対応しているトリミングサロンを1つ見つけておく
  4. 夏の設備/犬が過ごす部屋のエアコンが問題なく動くか、真夏の前に試運転しておく
  5. 家族の合意/散歩・ブラッシング・通院を誰が担当するかを、事前に具体的に決めておく

とくに5番目は後回しにされがちですが、いちばん影響が大きい項目です。毎日1時間以上の散歩と毎日のブラッシングは、ひとりで抱えると続けるのが難しくなります。

サモエドと間違えやすい白い犬・ピレニーズと間違えやすい白い犬

白い被毛の犬種はほかにもいるので、まとめて覚えておくと迷いにくくなります。サイズ帯で分けると整理しやすいです。

犬種サイズの目安サモエド・ピレニーズとの違い
日本スピッツサモエドより小さいマズルが細く体つきがスリム。尻尾の巻きが強い
アメリカン・エスキモー・ドッグサモエドより一回り小さい顔つきがシャープで、サモエドのような口角の上がりが目立たない
クーバースピレニーズに近い大きさハンガリー原産。毛がやや波打ち、体つきがより引き締まって見える
マレンマ・シープドッグピレニーズよりやや小さいイタリア原産の牧羊犬。斑が入らず白一色

大型犬の力の強さそのものが気になる方は、力が強いと言われる犬種を比べた記事もあわせて読むとイメージがつかみやすくなります。

グレートピレニーズとサモエドの違いに関するQ&A

グレートピレニーズとサモエドの違いに関するQ&A

グレートピレニーズとサモエドはどっちが大きいですか?

グレートピレニーズのほうが大きいです。犬種標準の体高は、牡でグレートピレニーズが70〜80cm、サモエドが57cm(上下3cm以内のずれは許容)と定められています(2026年8月24日確認)。

サモエドは中型犬ですか、大型犬ですか?

犬種標準の一般外貌には「中型」と書かれています。ただし日本では大型犬として扱う場面も多く、ペット保険や施設の利用条件では会社・施設ごとに区分が異なるため、その都度確認するのが確実です。

グレートピレニーズが「金持ちの犬」と呼ばれるのはなぜですか?

広い飼育スペースと、体の大きさに比例する食費・医療費が必要になるためです。かつてフランスの宮廷で飼われていた歴史も、この呼ばれ方につながっています。

初心者が飼うならどちらが向いていますか?

しつけの入りやすさで見るとサモエドのほうが向いています。人と一緒に働いてきた犬種で指示を受け入れやすいためですが、運動量と留守番の短さを確保できることが前提になります。

サモエドとグレートピレニーズのミックス犬はいますか?

数は多くありませんが存在します。ミックス犬はどちらの親の特徴が強く出るかを事前に予測できないため、大きいほうの親のサイズと運動量を想定して迎える準備をするのが安全です。

マンションでも飼えますか?

まず管理規約で飼育できる犬の大きさや体重の上限を確認してください。規約上可能でも、エレベーターや共用廊下ですれ違う人への配慮が必要になるため、日常的にすれ違いが起きる物件では負担が大きくなります。

抜け毛が多いのはどちらですか?

抜ける毛の量そのものは、体が大きいグレートピレニーズのほうが多くなります。ただしサモエドの毛は柔らかく絡まりやすいため、毛玉を防ぐ手間はサモエドのほうが大きいと感じる飼い主さんが多いです。

寿命に差はありますか?

大型犬は体が大きいほど寿命が短くなる傾向があるため、グレートピレニーズのほうがやや短めに語られることが多いです。ただし個体差が大きく、体重管理と定期的な健康診断で変わってくる部分でもあります。

どちらも寒さには強いのですか?

どちらも寒冷地で暮らしてきた犬種なので、寒さには強い傾向があります。ただし日本の冬は雪国でも屋内と屋外の気温差が大きいため、屋外につなぎっぱなしにするのではなく室内で過ごさせるのが基本です。

どちらを選んでも、迎える前に住まいと時間を整えておけば毎日がぐんとラクになりますよ。

毎日のごはん、どれを選べばいいか迷ったら

フード選びは情報が多くて迷ってしまいますよね。モグワンは動物性タンパク源50%以上・穀物不使用・香料着色料不使用で、全犬種・全年齢に対応したフードです。チキン&サーモンとマグロ&白身魚の2つの味から選べますよ。

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※フードを切り替えるときは、今のごはんに少しずつ混ぜながら1週間ほどかけて移行してあげてくださいね。

まとめ:グレートピレニーズとサモエドの違いは大きさ・耳・役割で見分けよう

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 見分けるなら大きさ・耳・尻尾の3か所。迷ったら耳を見るのがいちばん確実
  • 犬種標準で数値が決まっているのは体高だけで、体重の規定は両犬種ともない
  • サモエドは公式に「中型」、グレートピレニーズは「巨大」と書かれている
  • 毛色は、斑が認められるのがグレートピレニーズ、白系のみがサモエド
  • サモエドは社交的で番犬には向かず、グレートピレニーズは自分で判断して動く傾向
  • どちらも暑さに弱く、日本の夏は室内飼育とエアコンが前提になる

見た目がよく似ている2犬種ですが、性格も暮らし方もかなり違います。写真の可愛さだけで決めず、住まいの広さと家にいる時間から逆算して選んであげてくださいね。

健康や体調で気になることが出てきたときは、自己判断せず早めに動物病院で相談してみてください。

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